リポジトリサーバでは、分散方式でファームウェアコンポーネントのリポジトリを保持することができます。
リポジトリサーバソフトウェア製品がインストールされたサーバ(仮想マシン)を、インターネットに接続しない管理対象ノードに対するプロキシサーバとして使用することができます。
リポジトリサーバを使用したダウンロードプロセスは、管理対象ノードのアップデートから完全に独立しています。
システム管理者は、ダウンロードの進行状況とエラー状況に関する E-mail メッセージを受け取ることがあります。
管理対象ノードはリポジトリサーバに接続して、ファームウェアコンポーネントに必要なアップデートを受け取ります。
リポジトリサーバ
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リポジトリサーバを使用して、アップデートマネージャにリポジトリを提供することもできます。 この場合、管理用サーバは管理対象ノードとして動作します(上図参照)。 |
このソフトウェアは、Linux オペレーティングシステム RHEL 6.3 向けにテストしてリリースしています。
インストールには別個の仮想マシンを使用することを推奨します。
/bin/bash ディレクトリがあるかを確認してください。
ユーザは root である必要があります。
ダウンロードには次のライブラリが必要です。
libssl
libcrypto
libcurl
必要なバージョンのライブラリへの適切なリンクは、ユーザ root の /usr/lib ディレクトリで設定されます。
libstdc++.so.5(パッケージ compat-libstdc++-33-3.2.3-69.el6.i686
のインストールが必要)
次の RPM パッケージをインストールします。
sendmail-8.14.4-8.el6.i686
httpd-2.2.15-15.el6_2.1.i686
まだインストールされていない場合は、Sendmail および Apache Web サーバ の最新バージョンをインストールします。
sendmail および httpd サービスは、ランレベル 5 に切り替わります。
64bit Linux 環境では、32bit レイヤもインストールする必要があります。
すべての要件は、プレインストール スクリプトでチェックされます。
リポジトリサーバのインストールは、次のコマンドで開始します : rpm -i RepServer-<version>.i686.rpm
RPM パッケージをインストールすると、現在の Linux システムがリポジトリサーバになります。
インストールプロセス中に、新しいディレクトリ /opt/fujitsu/ServerViewSuite/RepServer が作成されます。
このディレクトリに、リポジトリサーバに必要なすべての実行可能ファイルと設定ファイルが保存されます。
インストールプロセスが終了すると、ポストインストールスクリプトで次の設定変更が行われます。
rsyslog システムログインターフェースがログファイルの新しいサブディレクトリで拡張されます : /var/log/fujitsu/ServerViewSuite/RepServer
ファシリティ local0 のログエントリを repserver.log ファイルにリダイレクトするために、/etc/rsyslog.conf ファイルへのエントリが行われます。
rsyslog システムログが再起動され、変更が有効になります。
/etc/httpd/conf/httpd.conf ファイルで、Apache Web サーバの設定が変更されます。
最初の cron ジョブが作成され、ユーザ root の crontab に次の入力を行います。
00 <installation hour + 2> * * 0-6 /opt/fujitsu/Server ViewSuite/RepServer/bin/downloadApplication.sh -t # $TAG
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最初のダウンロードはインストールの 1 時間後以降に開始されるようにスケジュールされ、毎日同じ時刻に繰り返されます。 最初のダウンロードは、リポジトリ全体がロードされるため、約 2 時間かかります。 その後のダウンロードでは、新しいバージョンと変更されたバージョンのみロードされるため、平均 5 分しかかかりません。 $RootRepPath ディレクトリのローカルリポジトリに必要なディスク容量は 10 GB です。($RootRepPath は下記のように、設定ファイルで定義されます。) |
インストールプロセスの完了後、インストールをチェックして、必要に応じて
/opt/fujitsu/ServerViewSuite/RepServer/cfg/RepServer.conf 設定ファイルの設定値を変更する必要があります。
設定ファイルは次の 2 つの部分で構成されます。
設定ファイルの以下のパラメータは、顧客のニーズに合わせて調整できます(設定ファイルの説明のための注記も参照してください)。
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設定ファイルのエキスパートセクションの値は、破損を防ぐために変更しないでください(たとえば、 |
root の crontab で、cron ジョブを変更することもできます。ただし、変更が有効になるのは、ダウンロードアプリケーションが次回起動される間のみです。cron ジョブの永久変更を行うには、設定ファイルの CronJob パラメータも併せて変更する必要があります。これは、ダウンロードアプリケーションが、次の起動時に設定ファイルから crontab エントリを常に復元するためです。
ダウンロードアプリケーションを手動で起動するたび、または cronjob スケジューラによって、設定ファイルは解釈されます。
リポジトリサーバ機能は、次のコマンドでアップデートします : rpm -U RepServer-<version>.i686.rpm
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現在のファームウェアリポジトリと以前のリポジトリサーバ設定は、アップデート中は変更されません。 |
リポジトリサーバ機能は、RPM パッケージを削除してアンインストールします。
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現在のファームウェアリポジトリは、パッケージの削除中は変更されません。使用されなくなったリポジトリは手動で削除してください。 リポジトリサーバの再インストールは、Apache Web ページから以前のリポジトリに復元されます。ただし、変更されていない場合に限ります。そのため、アップデートインストールはツールを更新しますが、すでに存在するリポジトリを更新して提供します |
リポジトリサーバには、グラフィカルユーザインターフェースがありません。
Crontab Scheduler によって、cron ジョブとして定期的に起動されます。
また、コマンドラインインターフェースを使用して、コンソール Window から手動で起動することもできます。
downloadApplication [-t] [-i]
-t
トレースフラグ オン
-i
インタラクティブフラグ オン
downloadApplication -h で、使用方法のメッセージを表示します。
cron ジョブは、次のようなコマンド呼び出すことができます。/usr/bin/downloadApplication.sh -t
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正常にインストールされた後、リポジトリサーバには監視は保守の必要はありません。 管理作業は、RepServer.conf 設定ファイルと Linux オペレーティングシステムによって行われます。 |
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