スペアディスクは、冗長化された論理ドライブを保護するために使用します。冗長化された論理ドライブ内のディスクが故障した場合、その故障ディスクは自動的にスペアディスクに置き換えます。
コントローラによっては、各論理ドライブ、またはすべての論理ドライブをバックアップするため、スペアディスクを割り当てることができます。その他のコントローラでは、バックアップとして十分な大きさの任意の空ディスクを自動的にバックアップとして使用することができます。
ホットスペアの管理で、グローバルホットスペアまたは専用ホットスペアの追加、削除を行います。
グローバルホットスペアまたは専用ホットスペアを作成するには、左側のツリービューから空きディスク()を選択します。「編集」ボタンのプルダウンメニュー、または右クリックしてホットスペアの管理を開始します。
表示されたダイアログボックス(下図参照)で、専用ホットスペアを作成するコレクションを1つ以上選択します。コレクションを選択しない場合は、グローバルホットスペアが作成されます。
スタティック(または復帰可能な)ホットスペア機能は、自動的にホットスペアと論理ドライブの元の構成をリストアするのに使用できます。この機能は、エンクロージャの特定のスロットにホットスペアを設置したい管理者が、手動でリビルドすることなく所望の構成に簡単に戻すことを可能にします。スタティックホットスペア機能は、故障したハードドライブを交換する、管理者によるメンテナンスの手間を削減(または排除)します。
メモ: コントローラは、故障ディスクが同じスロットの新しいディスクで置き換えられる場合のみ、自動でホットスペアを復帰します。新しいディスクを同じスロットに設置しない場合、前もって設定したホットスペアを復帰するには、"ディスクの再割り当て"を手動で実行します。
エンクロージャアフィニティは、同じ物理エンクロージャに存在する物理ディスクをリビルドするのに使用されるホットスペアに対する設定を行うために使用されます。これは、他にホットスペアが存在しない場合に、ホットスペアが2番目のエンクロージャにセットアップされるのを阻害しません。例えば、2つのエンクロージャが存在し、それぞれのエンクロージャが「アフィニティ」に設定されたホットスペアを持つ場合に、ドライブが故障したら、ホットスペアは故障したドライブと同じエンクロージャからセットアップされます。
メモ: エンクロージャアフィニティのホットスペアは、外部ストレージエンクロージャを使用している場合のみ設定できます。
「OK」をクリックした後、別のダイアログボックスで再度確定してください。確定操作後、空きディスクがスペアディスクになり、グローバルホットスペア() または専用ホットスペア(
)として、左側のツリービューに表示されます。
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スペアディスクが作成できるのは冗長性のあるRAID(RAID-1、RAID-5など)であり、冗長性のないRAID-0では作成できません。 |
スペアディスクを削除するには、左側のツリービューでスペアディスク() または(
)を選択します。ホットスペアの管理を開始します。
表示されたダイアログボックスには、現在保護している論理ドライブの設定が表示されます。
「削除」をクリックした後、別のダイアログボックスで、アクションを再度確定する必要があります。スペアディスクが解除され、左側のツリービューでスペアディスクとして表示されていたものが、空きディスク() として表示されます。
いずれかのダイアログボックスを「キャンセル」をクリックして終了すると、スペアディスクの作成または削除を中止します。
一部のコントローラでは、ホットスペアの管理の代わりに、専用ホットスペアの作成、グローバルホットスペアの作成、専用ホットスペアの削除、グローバルホットスペアの削除を使用します。
スペアディスクにより、1つの論理ドライブ(専用ホットスペアの場合)またはすべての論理ドライブ(グローバルホットスペアの場合)を保護することができます。次の例では、専用ホットスペアの作成方法を示します。
ツリービューで、スタンバイドライブにする空きディスク()を選択します。
「編集」ボタンのプルダウンメニューまたはマウスの右クリックから、専用ホットスペアの作成を開始します。次のダイアログボックスが表示されます。
プルダウンメニューから必要な論理ドライブを選択し、「適用」をクリックして作成します。「作成」をクリックした後、別のダイアログボックスで再度処理を確定する必要があります。空きディスクが、ツリービューに専用ホットスペア()として表示されます。
作成したスペアディスクを削除できます。次の例で、専用ホットスペアの削除方法を説明します。
ツリービューで、削除したい専用ホットスペア()を選択します。
「編集」ボタンのプルダウンメニュー、または右クリックから、専用ホットスペアの削除を開始します。表示されたダイアログボックスで削除を再度確定する必要があります。削除が正しく行われると、ツリービューで専用ホットスペアとして表示されていたものが、空きディスク()として表示されるようになります。